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二次元楽器ポリゴノーラ Polygonola は polygon と ola を結びつけた造語です.Polygon は「多角形」を意味します.円も[無限多角形]といえます.ola はスペイン語で波のことですが,ポルトガル語では「こんにちは」という意味になります.ここで紹介する音楽と音階は2次元の振動を基にしていますので,三角形から円までを意味するギリシャ語に由来する Polygon と,音の本質である「波」を表すラテン語起源のolaという語を結合させました.
ポリゴノーラは oto - circle によって開発されました.
Keiji Haino Lecture (Tokyo 2014) _ Red Bull Music Academy

Keiji Haino Lecture (Tokyo 2014) _ Red Bull Music Academy

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二次元の音って?

 実は、自然界には1次元から出ている音はほとんどありません。つまり、整数倍音を出さない音が現世にはあふれているのです。

 

木の葉が 風に吹かれて サラサラと擦れ合う音、
海で岸壁に打ちつける ザバーンという波の音、
滝壺に ゴゥゴゥと落ちる水の音

 

それらは、非整数倍音を含む 二次元の音 なのです。

いま使われているドレミ...とは

現在のドレミ...で作れるメロディは高々 10 音程度の音高の組み合わせです.そのうえ,西洋音楽に限れば,機能和声という枠組みが決められています.新しい音楽作品が,毎日 無数に出現していますが,どれもどこかで聞いたメロディを,リズムやテンポで飾りなおしているにすぎないと言ってもいいくらいです.

二次元の音階は現在のドレミ...とは異なるものですが,構成音の多くの組み合わせは協和します.私たちはこの楽器が新しい音楽世界を拓いてくれるものと期待しています.

二次元音階の作り方

 音階の作り方にはいろいろあります。

 非整数倍音を出す二次元の物体にヘルツホルムの方法をあてはめて、二次元音階を作りました。

 円盤、正方形、三角形など、形により個性のある音階ができます。

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